こんにちは、小島です!
人生に起こるのは、いいことばかりではありませんよね。
ずっと順調だったのに、さしたる理由もなく、スランプになったりします。
一時的な不調なら、気持ちや取り組み方を変えて抜けだせますが、ポジティブに手を尽くして、泥沼にはまりむようなら要注意。
それはスランプではなく、「人生の転機」かもしれません。
人生の転機に起きることを、ベストセラー作家の本田健さんは著書「大好きなことをやって生きよう」で次のように述べています。
従業員の人にとってはリストラだったり、自営業の人にとっては売り上げの急減だったりします。
また、離婚、病気、親の死なども、大きな変化のきっかけになっています。
経済的や精神的に「当てにしていたもの」を失う、失うかもしれないという体験が、人生を変えざるをえない引き金になるんですね。
人生の転機が、新しい物語を生む
ところで、あなたはどんな映画が好きですか?
たいていの映画では、主人公が挫折を乗り越え、成長し、ハッピーエンドを迎えますよね。
パート2が作られると、またも主人公は挫折して、成長し、ハッピーエンドになります。
最初から最後まで、挫折も成長もない物語は退屈きわまりない・・・。
もちろん、誰でもネガティブな体験は避けたいけど、同時に、私たちは挫折を乗り越え、大きく成長することも願っています。
私たちそれぞれが、人生という物語の主役です。
物語は季節がめぐるように、一定のサイクルをたどります。
【誕生(春)】→【成長(夏)】→【成熟(秋)】→ 【混乱(冬支度)】→【休眠(冬)】
このライフサイクルを、シリーズ化した映画のようにくり返しているんですね。
仕事や家庭、人間関係などのあらゆる面で、何度も何度もです。
この世界は、変わっていくことが大前提。
変わるまいと抵抗しても、人生は変わらざるをえないように出来ている。
人生の転機は、「成熟(秋)」の実りのあとに、「混乱」という形で訪れます。
小手先のことでは状況が動かなくなり、何かを大きく見直す必要に迫られてしまう。
仕事や働き方を変える、人間関係を変える、また、あなたの価値観や考え方を変える必要があるかもしれませんね。
人生の転機とは、物語の流れの一部であり、あなたの成長を促すチャンスなんですよ。
うまくいってない「現実」を手放す
「混乱」は誰のせいでもありませんが、そこから早く抜け出せるか、長く停滞するかはその人次第。
ポイントは、すでに役に立たなくなった「何か」を「手放す」ことができるかどうか?
長く停滞しているときは、「まだイケる」「今のままでも何とかなる」と、うまくいかない現状にしがみつきがちなものです。
仕事、家庭、恋愛、友人、両親、健康、趣味、コミュニティ、・・・etc.
恐れや不安ゆえに、あなたが強く執着しているものはありませんか?
変わるのって怖いですよね。
だから「まだ何とかなるかも」と言いきかせて、すでに「うまくいかなくなった現実」を手放せないことが多いんです。
変化が怖いのは当たり前。
潜在意識が安全を求め、「今日が昨日と同じである」ことを欲っしているから。
あなたが好きな映画の主人公は、どんな人生の転機を経験したでしょう?
何にしがみつき、挫折によって、どんな「うまくいってない現実」を手放したでしょうか?
成長する、変化するとは、古い自分を捨て、新しい自分を手にすることです。
人生の転機に入って「混乱」を経験したら、「何が機能しなくなったのか?」と問いかけてみてください。
うまくいってない「考え方や感じ方」を手放す
機能しなくなるものは、仕事や人間関係そのものだけではありませんよ。
仕事のやり方、働き方、家庭のきりもり、恋人や友人、両親との付き合い方、男とは?女とは?といった、あなたの「考え方や感じ方」も、変化にさらされます。
たとえば、仕事がうまくいってなければ、今の仕事を手放し、新しい仕事を探すことができます。
でも、今の仕事のままで・・・、会社や上司や同僚への見方を変えたり、仕事への取り組み方や、何のために働くのかといった仕事観を見直すこともできる。
そこから仕事がうまく回りだすことも十分にありますよね。
あなたはどんな「考え方や感じ方」にとらわれていますか?
自分で分かりづらいときは、他人のアドバイスに耳を傾けてみましょう。
友達とか、家族とか、あなたをよく知る人たちの言葉です。
身近な人から向けられる言葉って、案外、的を得ていたりするんですよね。
しかもその言葉に、すごく腹が立ったり、素直になれないなら・・・、そこにはあなたの人生を変えるヒントが隠れている可能性がある。
たとえば、失恋を引きずっている人はこう考えます。
「私にはあの人しかいなかった・・・」、ここにはすでに機能していない「考え方や感じ方」がありますよね。
この状況になると、たいていの人はこんなお気楽な言葉をかけてくる。
「大丈夫、もっといい人が見つかるよ」
お気楽だけれど、たしかに真実なんです。
何かを手に入れるためには、まず、何かを手放さなければならない。
両手にぐっと「何か」を握りしめたままでは、新しい「何か」をつかむことはできないですよね。
これは自然界の法則なんです。
人生の転機を乗り越えるために
何かを手放すことで、あなたの新しい物語が動きはじめます。
ですが、その変化は唐突には起こりません。
秋から冬、冬から春へ、季節の移り変わりはあいまいなもの。
人生にはグラデーションがある。
行きつ戻りつしながら、境目が分からないような変化を見せます。
不安になっても、焦ることもあるでしょう。
でも、人生も人の心も、カレンダーをめくるようには切りかわらない。
私たちが暮らすこの世界は変化が常です。
ですから、変わりゆくものに抵抗しなければ、私たちは世界と調和して、もっとスムーズに生きられるようになる。
流れに逆らわず、役に立たなくなった「考え方や感じ方」を手放しましょう。
川で溺れそうになったら、ジタバタするより、流れに身を任せたほうが助かりやすい。「混乱」したときは、まずは自分に質問をしてみましょう。
「幸せになるために、私はどんな「考え方や感じ方」を捨てればいい?」
これが、人生の転機を乗り越えるための、最初の質問です。