こんにちは、小島です!
人生には流れがあります。
仕事でも恋愛でも、ずっと同じ状況が未来永劫つづくことはありえません。
今までうまくいっていたのに、トラブルが増えてきたとか。
本意ではないのに、大きな選択を迫られているとか。
もしも今、人生の潮目が変わったと感じていたなら、あなたは「人生の転換期」にあるのかもしれません。
人生の転換期とは、大きな流れのなかの一つのステージに過ぎません。
今、自分がどのステージにいるのか?何をすべきなのか?を知れば、たとえ「混乱」した状況のさなかにあっても、スムーズに抜け出せる可能性があります。
まずは自然界の移ろいを知ろう
かのアルバート・アインシュタインはこんな言葉を残しました。
自然を深く観察しなさい。
そうすれば全ての物事をより良く理解するようになるだろう。
秋になると、イチョウの葉っぱは自然に黄色くなりますよね。
風の冷たさも分からないのに、秋になったと分かるなんて不思議。
じつは植物は赤色と青色、遠赤色、紫外線を見分け、香り、感触、重力を感知できるそうです。
彼らなりの方法で「季節の変化」を感じているんですね。
秋から冬になると、今度は枯れた葉を地面に落とす。
そうやって流れに身を任せ、春になるとまた、青々とした葉を茂らせます。
植物はおおまかに、こういう「生命の移ろい」を持っています。
発芽→成長→開花・結実→枯死→休眠
芽を出し、葉をつけ、花を咲かせ、実をつけ、枯れます。
草花や樹木で違いはありますが、植物はこうしたサイクルを何億年も繰り返して、この地上で繁栄しつづけてきましたんですよね。
じつは、私たちも植物と同じ「ライフサイクル」を生きています。
人生の移ろいは?
人間も、誕生、成長、成熟、老、死という大きな生命の移ろいにあります。
その大きな移ろいにあって、勉強や仕事、恋愛や結婚といった複数の領域で、小さなサイクルを繰り返していきます。
たとえば、学校に入って、成長し、成熟して、卒業する。
また進学して、成長し、成熟して、卒業する。
仕事をはじめてからも、職場や立場の変化に応じて、同じようなサイクルを経験しますよね。
一方で、誰かと出会い、恋愛し、愛を育み、うまくいけば結婚して、そこから新しいサイクルを始めていく。
私たちは、創造→成長→成熟→休眠という「ライフサイクル」をぐるぐる回り、アップグレードしながら、「人生」のらせん階段を登っているんですね。
人生の転換期=「混乱」のステージ
仕事であれ、恋愛や結婚であれ、新しいトキメキは私たちの胸を躍らせます。
それは「創造」のエネルギーであり、やがて「成長」「成熟」をとおして繁栄を謳歌するでしょう。
でも・・・、永遠に続くかのような繁栄にも、次第に影が忍び寄る。
少しずつ歯車が狂いはじめて、ふとこんなふうに思ったりする。
「今までうまくいっていたのに、何かがおかしい・・・」
もう小手先のことでは解決できず、「どうしたらいいか分からない」「にっちもさっちも行かない」状況になるんですね。
これが「人生の転換期」であり、流れのなかで言えば、「混乱」のステージになります。
たいていの人は、できるだけ現状にしがみつこうとするでしょう。
混乱の状況といえども、現状を変えるのは怖いですから。
ただ、もしも変わることを受け入れられたら、その「混乱」からスムーズに抜け出せる可能性が高まるんですよ。
人生の転換期を抜け出すコツ
混乱、つまり人生の転換期をスムーズに抜け出すコツは、「手放すこと」です。
もう役に立たない状況や関係性、モノ、考え方や感じ方を手放すこと。
たとえば、昔の恋愛を引きずっていたら、誰かを好きになるのも一苦労ですよね。
いつまでも終わった恋に執着していたら、新しい恋が始まりません。
停滞したまま、何か月、何年もうじうじと過ごすはめになる・・・。
クローゼットが古い服でぎっしりだと、新しい服が入らないのと同じです。
この時、「何が役に立たなくなったか?」を見極めなくてはなりません。
古くて不必要なものを捨てて、新しいものが入ってくるスペースを人生に作る必要があるんです。
「ああ、人生の転換期にいるな」と思ったら、「人生で手放せるものはないか?」と問いかけてみてください。
たとえば、仕事の悩みだったら、デスクに溜まった書類を捨てる、抱えている仕事や担当先を減らす、こだわりやプライドを捨てる、長年の働き方を手放す・・・etc.
それは身近なモノかもしれないし、ちょっとした習慣や、誰かへの怒り、不満かもしれませんね。
そうした手放すという行いが、仕事や人間関係を好転させるきっかけになるでしょう。
もちろん、誰にとっても、手放すことは簡単でありません。
むしろ現状にしがみついて、変わらないよう必死に抵抗します。
私たちの潜在意識は「今日が昨日と同じ」であることを望んでいますからね。
それでも、まずはこう問いかけてみましょう。
「今の私に、何か手放せるものはないだろうか?」
自然の生き物たちは、変化の前に何かを手放します。
イモムシがチョウになる前には、さなぎのなかで古い体を溶かします。
樹木が新しい若葉を芽吹かせるまえには、枯れた葉っぱを落とさなければならない。
「古い自分」を捨てられたら、「新しい自分」に生まれ変わるのはもうすぐです。
手放すと、何が起こるか?
そうやって古い何かを手放した後、しばらく「休眠」に入ります。
休眠は次のステージへ上がるための準備期間。
さきほど、イモムシがチョウになる前に、自分の体を溶かすと言いました。
サナギの状態で、ほとんど動くことがありません。
新しく生まれ変わるまえに、動きの少ない、停滞しているように見える時期、「休眠」のステージが、私たちの人生にもあります。
いろいろ手放したのに、何も変わらないじゃないか!と焦るかもしれません。
でも、変化は見えないところで必ず起こっています。
もしも本当にあなたが「古い自分」を捨て去れたなら、人生が変わらないはずはない。
休眠はやがて終わり、「新しい自分」が芽吹く「創造」がはじまります。
人生の転換期を乗り越えるために
最後にもう一つ、どうか大切なことに気づいてください。
仕事や恋愛で「混乱」状態でも、健康だったり、友人関係は充実しているということはありますよね。
人生のほかの領域では、「創造」や「成長」「成熟」のポジティブなステージにいるということはよくあること。
たとえば「人生の転換期」にあっても、人生のすべてをネガティブには捉えないよう気をつけてくださいね。
上手くいっていることに十分感謝して、できるだけ毎日を楽しみましょう。
今が苦しくつらい時でも、春はまたやってきますから。
あなたが今、混乱の中にあるとしたら、何を手放しますか?
人生にスペースを作ってあげれば、もっと素晴らしいものを引き寄せますよ。