人間、褒められるって大事です。
いい気分になるので、いろんな成功を引き寄せやすくなる。
ほめられたらうれしいし、やる気も上がりますから。
でも、やみくもにほめればいいってものでもないそうで・・・。
いい褒め方と悪い褒め方って、科学的に検証されているんですよ。
先日、6歳の娘が「馬跳びをしよう!」と言ってきました。
それで、「よし、連続50回やってみようか」なんてふっかけてみたんです^^
娘が飛びつづけている間、「すごいね、がんばるね~」「すごいね、がんばるね~」と声をかけ続けたところ・・・、ゆうに50回を超えて、結局、200回に到達。
ちょっと呆れながら、「いや~、がんばったね~、すごいね~」と声をかけると、ぜーぜーと肩で息をしながら娘はこう答えました。
「つぎはね、300回めざすよ♪」
他人だけでなく、自分を褒めるコツもこの言葉に隠されています。
「すごいね、がんばるね~」
いい褒め方 vs 悪い褒め方、科学的な検証
1990年代、コロンビア大学で「ほめること」について大規模な実験が行われました。
対象者は、人種や育ちの異なる10~12歳までの子ども400人。
テストの成績が褒め方次第でどう変わるか?という内容でした。
詳細は省いて結果だけ、引用書籍より紹介しますね。
「頭がいい」とほめられた子どもは、気分はよくなるが、同時に失敗を恐れるようになる。
「成功しなかったら恰好が悪い」と考え、むずかしい問題への挑戦をさける。
しかも、「頭がいい」と言われた場合、「自分はがんばらなくてもよくできる」と思いがちである。そのため必要な努力をしなくなり、結果として失敗する割合が高くなる。
そして不幸にして実際に悪い成績をとると、子どもは完全にやる気をなくし、無力感に襲われる。
低い点数を目にして、「自分は言われたほど頭がいいわけではない」「自分には能力がない」と思ってしまうのだ。
「その科学が成功を決める」(リチャード・ワイズマン著)より
いい教育とはとにかくほめること、という神話が広まっています。
ですが実際のところ、生まれもった才能をほめるほど、チャレンジする意欲が落ち、挫折に弱くなるという結果に。。
私も数年前にこの話を知って、「えっ・・・」と驚愕しました。
じ、じゃあ・・・、どうやってほめたらいいの?愛しい娘を。。
自分を褒めるコツとは?
ここには子育て中の人ばかりでなく、すでに大人の私たちが、自分をよりよく育てなおすためのヒントがあります。
では、自分をどう褒めたら、成功を引き寄せやすくなるのでしょう?
答えは、
・・・
努力です。
「がんばったことをほめること」
努力をほめられた子どもは、結果がどうであれ、失敗を恐れずにチャレンジするそうです。
また、たやすい課題より、むずかしい課題に取り組もうとする。
頭がいい、特別な才能があるといった褒められ方をすると、困難を避けたり、まじめに努力をしなくなったり、挫折に弱くなります。
一方、努力をほめられると、がんばることに喜びを感じるようになります。
粘りづよいので挫折からの立ち直りも早く、結果を出しやすくなるんですね。
「子ども」をほめるなら、才能ではなく、努力をほめること。
そして、もし「自分」を褒めるなら、才能やスキルばかりでなく、がんばっていることを、自ら評価してあげることです。
仕事でも、恋愛でも日々、私たちは誰かと自分を比べがち。
スキルやコミュニケーション能力や容姿や頭の良さといった、他人から好まれやすい才能や能力というのは確かに存在します。
ですが、そこだけに価値を置いてしまうと、誰と比べるかで自信が上がったり下がったり、不安定なことこのうえない。
才能や能力は相対的なものだからです。
でも、努力は主観的ですよね。
がんばった、ベストを尽くしたというのは、「自分で感じて評価できる」ことですから。
自分を褒めつづけるための習慣
ああ、もっと自分のがんばりに気づいていきたいな~、と思ったら、次のエクササイズをおすすめします。
自分なりにがんばったことを、夜寝る前に、メモ帳に5つ書く。
メモ帳は紙でも、スマホなどのアプリでもOK。
ポイントは、ささいながんばりを自分で認めてあげること。
めんどくさかったけど、洗濯物を干した、でもいい。今日も会社に行った、苦手な上司に笑顔で接した、早寝早起きをした、シャンプーを補充した、コンビニの寄付箱に100円入れた、・・・なんでもいいんですよ。
毎日、もっと自分を褒めること。
ほんのちょっとでもがんばったなと思ったら、それらを全て、自分の「成功体験」として認めてあげられるといいですね。
自分を褒めると、いい引き寄せが起こる
成果というのはコントロールできません。
うまくいったり、失敗したり、勝ったり、負けたり。
でも、ささいな努力ならコントロールできる。日々、積み重ねることができる。
その積み重ねが自信につながっていくんですね。
子どもも、他人も自分も、ほめることは大切です。
ですが、褒め方には「いい褒め方」と「悪い褒め方」がある。
いい褒め方をしてくださいね。
自分を褒めると、あなたの自己肯定感は上がります。
自己肯定感が高まるにつれて、いい現実を引き寄せやすくなるでしょう。