こんにちは、小島です!
最近、泣いてますか?
胸に何かつかえて、泣きたいのに泣けないことはありませんか?
多くの男性は「男のくせにめそめそするな」と言われて育つので、人前でなかなか泣けません。
女性のほうが泣き上手ですが、職場だと「女だからってめそめそするな」という無言の圧力で、泣くのを我慢しなければなりません。
脳がストレスを感じると、涙が出ます。
ストレスをやわらげるために出てきます。
こらえてばかりいると、心が苦しくなるばかり・・・。
泣かない人生より、泣ける人生のほうがずっと健康的。
外の世界では涙もろさが不利になりますが・・・、「ひとりで上手に泣く」ことができれば、お金や仕事のストレスにいい影響があるんですよ。
泣き上手と泣き下手
人は何のために泣くのでしょう?
赤ちゃんが親に泣いてみせるように、自分の要望を叶えるため。
それから、ストレスをやわらげるため。
涙は、血液から赤血球がろ過されて、排出されるものです。
つまり「涙=赤くない血」。
体が傷ついたら、血があふれて固まり、傷口をふさぎます。
心が傷ついたら、涙が流れて、その傷を癒してくれる。
涙は意味もなく流れるわけではありません。
私たちがストレスで参ってしまわないように、両目からあふれ出すのです。
プロフィギュアスケーターの織田信成さんは、大人なのに、人目もはばからず号泣することで有名ですよね。
男のくせにと思う人もいるでしょうが、あんなふうに泣けていいなと、内心うらやましく感じる人も多いのでは。
私たちは成長するにつれて、感情を抑えることを学びます。
感情を抑圧すると、ロクなことになりません。
長年のストレスで心身が弱ります。
泣きたいときに泣ける人は、いつも元気です。
泣かないから強いのではなく、泣けるから、しなやかで強いんですね。
あなたは泣きたいときに泣けますか?
男性に多いのですが・・・、泣くのを我慢しすぎると、泣きたくても物理的に涙が出なくなってしまう。
悲しいのに、感動しているのに、涙がにじむぐらい。
たしかに人前で涙をこらえるのにはメリットがあります。
総理大臣が泣き虫だったら、ついていくのも不安ですよね。
問題なのは、ひとりでも泣けないこと。
誰も見ていないのに、泣けないことです。
花粉症や疲れ目でしか涙が出ないとしたら、かなりの泣き下手かもしれません。
大きなお金を動かすときは・・・
不安や恐怖にさらされると、私たちは強いストレスを感じます。
たとえば、仕事や投資や大きな買い物など、お金のストレスが高まるとき、「失敗したらどうしよう」という不安が高まり、ストレスで心が乱れます。
平常心を保てずに、判断ミスが多くなってしまう・・・。
勝手な思い込みを盲信したり、人の意見が耳に入らなくなったり。
損をしやすくなるのです。
溺れるものはワラをもつかむと言いますが、私たちは追い込まれるほどに、間違った選択をします。
大事な仕事をするときや、大きなお金を動かすときは、事前に泣いてスッキリしておくのもいいでしょう。
不安でガチガチになっているより、やわらかい心でいるほうがいい判断ができます。
早稲田大学のラグビー部では、試合前に選手たちが涙を流すそうですよ。
ロッカールームで、監督が熱いメッセージで選手たちを鼓舞して、緊張で固くなった心と体をほぐすのです。
リラックスすると集中力や判断力が高まり、パフォーマンスは向上します。
涙が、心と体を解きほぐしてくれる。
また、私たちはストレスを感じると、何かをしすぎます。
食べすぎ、飲みすぎ、買いすぎなどです。
食べすぎ、飲みすぎは健康を害し、買いすぎはお財布を痛めます。
買い物がストレス解消になるという人もいますが、あとで後悔する人も多く、むしろ悪循環。
ですから、
無性にお金を使いたくなったら、とりあえず泣いてみる。
すると買いたかったのではなく、泣きたかったんだと気づくかもしれません。
泣いてスッキリして、それでも欲しいものなら、きっといい選択なのでしょう。
わーんわーんと思いきり泣く
何年もまともに泣いてないと、泣くことに抵抗します。
照れくさいし、怖いかもしれません。
でも、みんな泣きながら生まれてきて、子どもの頃はよく泣いていました。
久しぶりに自転車に乗るようなもので、しばらく練習していると、また泣けるようになります。
そのためにまず、安心して泣ける状況を見つけなければなりません。
家族と一緒に暮らしている人は、ちょっと注意が必要ですね。
見られたら恥ずかしいし、余計な心配もかけたくないですから。
男性も女性も、働いているときは泣けません。
家庭に帰っても、そうそう泣けるものでもない・・・。
ですから、基本的には「ひとりで泣く」のが一番いい。
手っ取り早く「泣ける動画」とか「泣ける映画」などを検索してみましょう。
涙活プロデューサーの寺井広樹さんは「泣く技術」という著書で、悲しみにくれる涙より「感動の涙こそ、ストレスをながすのに最もいい涙」だと言っています。
深夜にひとり、スマホで「泣ける動画」を見たりするだけで、かなりスッキリします。恋愛ものとか、親子ものとか、自分の泣けるツボが分かると、どんどん泣けるようになりますよ。
お風呂の中で泣いてもいいし、深夜や早朝のリビングで泣いてもいい。
安心して、物理的に涙がこぼせる環境に身を置くことです。
もちろん、辛いことがあったときに家族や友人に話しを聞いてもらって泣くのもいいでしょう。
ただ、悲しくて泣いているときに、アドバイスはいりません。
必要なのは、ちゃんと泣けること。
ひとしきり泣いたあとに励ましてくれる友人は貴重ですが、泣くな、がんばれ!と励ますばかりの人の前では、泣かないほうが賢明です。
誰かの前で泣くときは、たっぷり泣かせてくれる人を選んでくださいね。
大人だって、泣いていい
「泣ける動画や映画」などで泣きグセがつくと、自分のリアルな人生でも泣けるようになります。
アスリートの活躍を見て泣いたりするのではなく、自分の辛さや頑張りでも泣けるようになります。
他人の人生を見て泣くよりも、自分の人生で泣けるようになります。
もっと無理せず泣いておけばよかった、もったいないことをしてたなと感じるかもしれません。
涙は生活の句読点、疲れたときは泣いていい。
大人だって、泣いていいのです。
ちゃんと本当の感情に気づいていますか?
泣きたいのに、他の何かでごまかしていませんか?
泣いたって悩みが解決する訳じゃないけれど・・・。
でも、頑張りすぎているなと思ったら、ちゃんと泣いてください。
涙は心にたまった毒素を排出してくれます。
人間に必要だから備わっている、デトックス機能なのです。
使わない手はありません。
子どもは所構わずに泣きますが、大人は泣けるときに泣きます。
「ひとりで上手に泣く」ことは、自分を大切にする技術のひとつなんですよ。