こんにちは、小島です!
人生には二通りの生き方しかない。
ひとつは、奇跡など何も起こらないと思って生きること。
もうひとつは、あらゆるものが奇跡だと思って生きること。(アルバート・アインシュタイン)
わらしべ長者という話をご存じですか?
「はじめに触れたものを大切にして、旅に出よ!」というお告げを聞いた男が、物々交換をくり返し、一本のワラを屋敷にまで変えるおとぎ話ですね。
幸せを引き寄せるときも、目のまえの幸せを大切にしなければなりません。
その幸せが「呼び水」となり、さらなる幸せを呼び込んでくれる。
でも、私たちは「今ある幸せ」をないがしろにしがち・・・。
脳が「変わり映えのない毎日」を、意識の外へ追いやってしまうからです。
脳は「今ある幸せ」を見失う
どんなに望んでいた仕事や結婚でも、日々、繰り返すにつれ、ありがたみが薄れていくものです。
これは脳に「ありがたいもの」を「当たり前なもの」にしてしまう、「慣れ」という機能があるためなんですね。
神経心理学者のリック・ハンソンは著書「幸せになれる脳をつくる」でこう述べています。
脳は、冷蔵庫のブーンという音も、日常的には起きない災害も、「変化しないもの」はフィルターで除去する。
私たちの脳は、変わらない幸せに慣れ、無視するように出来ています。
昔は輝いて見えた幸せが、色あせたように見えたら気をつけてくださいね。
たんにそう見えるだけで、価値まで色あせたわけではないのかも。
脳には「今ある幸せ」を見えにくくするイジワルな働きがある。
ですから、「今ある幸せ」を見失いやすい脳に、その価値を思い出させてあげなければなりません。
幸せを引き寄せるためには、呼び水の幸せが必要です。
ささやかでも、「今ここで感じられる幸せ」はマストアイテムなんですよ。
私たちが体験する現実は、内面の状況を反映しています。
これが引き寄せの法則の本質です。
あなたがご機嫌ならば世界は微笑み、不機嫌ならば辛くあたるでしょう。
きっと心当たりがあるのでは?
いいことばかりが起こったり、いやなことばかりが続いた1日を。
それは偶然ではないんです。
心は磁石のように、同類の出来事を引き寄せます。
ポジティブな感情はポジティブな体験を、ネガティブな感情はネガティブな体験を。
ですから、幸せを引き寄せたければ、今この瞬間から「幸せ」を感じましょう。
「今ある幸せ」をかみしめる
「いいこともないのに、どうやって幸せを感じればいいの?」と思うかもしれませんね。
ですが本当に、何一ついいことはありませんか?
今持っているものに不満を抱えていると、足を引っ張られるばかりです。
すでに持っているものを大切にすると、さらなる幸せを手にするチャンスが訪れます。
そう、わらしべ長者のように。
成功哲学で著名なジャック・アディントンは著書「繁栄の時は今!」にこう書いています。
受け取り上手になるには、すでに与えられている良きものに感謝し、素直に喜ぶことから始めるのだ。
まずは、どんな幸せに囲まれているかに気づきましょう。
たとえば、世界には飢えている人がたくさんいる、だから日本での恵まれた生活に感謝すべきという考え方があります。
自分より恵まれていない人と比べて、自分が恵まれている、ありがたいと心から思えるなら構いませんよ。
ただ悩ましいのは、そうした感謝は誰と比べるかで変わってしまうんですよね。
当然、自分より恵まれた人と比べれば、幸せはどこかへ吹っ飛んでしまう。
ですから、誰かと幸せ比べをするよりは、ただ「今ある幸せをかみしめる」ことに集中しましょう。
じつは「慣れ」で失ってしまうのは、感謝の気持ちより、「幸せをかみしめる時間」なんです。
幸せを味わう、幸せに浸る時間です。
ですから「幸せを感じたら、その体験や感情に、10~20秒程度、しっかりと浸る」こと。
幸せが心と体に染み込むように、幸せの感覚を脳にインプットするんですね。
前出のリック・ハンソンも、「ポジティブな体験が脳を形作るには、心をその体験に留めつづける必要がある」と述べています。
つまり、幸せを引き寄せる脳は、幸せな体験をじっくりかみしめる時間に作られるんですよ。
脳に幸せをインプットする
この1年ほどを振り返り、思い出すだけで気分が高揚するほど、心と体にしみこませた体験はありますか?
人は毎日がつまらない、退屈だと言いながら、目の前の幸せや喜びを十分に味わっていないものです。
せっかくの幸せもかみしめなければ、その美味を堪能できません。
必ずしもスペシャルな出来事を味あわなくていいんです。
日常のささやかなことでも、意識を向けて、じっくり味わえば、スペシャルな体験に生まれ変わりますから。
たとえば、毎日、誰にとっても当たり前で、そのありがたみを忘れてしまいがちな体験。
いろいろありますが、代表的なのが「食事」です。
お腹が空いてしょうがない状況で、やっとありつくご飯の美味しさは格別ではありませんか?
食事は、当たり前のようで当たり前でない、ありがたい幸せな体験。
一度、食事中の一口、一口を、じっくり味わいながら食べるのをおすすめします。
必ずスペシャルな体験になるはず。
とはいえ、誰かと一緒の食卓で黙々とは食べられないし、楽しくありません。
ですから、「最初の一口だけ、じっくりと10~20秒かけて、味わってください」。
幸せを頭で考えても、気持ちがついて来ません。
味わえば、ありがたいと感じます。
ただ、その食べるという体験に浸るだけでいいんです。
かみしめれば、自ずと幸せを感じ、感謝の気持ちがわいてくる。
味わえば、幸せは後からついてきます。
ありふれた幸せな体験をかみしめる時間があると、幸せを感じる力が高まりますから。
幸せを呼び込む力が高まるんです。
1日3回の食事を50年間くり返すと、54,750回!
食事は幸せの引き寄せ力を高めるチャンスです。
脳に幸せを刻みこませていきましょう。
潜在意識に、うそ偽りのない「喜びの感覚」を染み込ませてくださいね。
幸せが、幸せを引き寄せる
食事中に味わった幸せの感覚は、やがてほかの日常生活へと広がっていきます。
家族や友人とのひとときも、職場での時間にも、かけがえのない感覚が増えていくようになる。
あなたの幸せな時間は増えていきます。
幸せを味わう力が高まれば、幸せをますます引き寄せるようになる。
脳が幸せの感覚を覚えてくれるから。
脳に幸せがインプットされると、さらなる幸せを呼び込んでくれるんですね。
幸せが幸せを呼ぶ状態について、リック・ハンソンは次のように述べています。
繰り返しポジティブな体験を取り込むようにすれば、そうした体験に「貼りつく」脳の力が強まり、それはやがてポジティブな体験を増やし、さらに脳の粘着力を高めて、正の循環が生まれていくというわけです。
わらしべ長者は1本のワラを大切にしました。
あなたもぜひ「今ある幸せ」から始めてください。
小さな幸せを大切にする人は、やがて大きな幸せを手にするんですよ。