こんにちは!小島です。
クライアントさんからお金のご相談を受けていて、感じることがあります。
「お金があれば、好きなことができる」「思うように生きられないのは、お金がないせいだ」と感じている人がけっこういらっしゃるんですね。
たしかに、お金があれば、、、9時-5時の義務的な仕事にしばられなくて済む。
一日中、好きなことをしていられる。旦那に気を使わずに羽を伸ばして自由になれる。
「お金さえあれば、・・・できる」
「お金さえあれば、・・・になれる」
もちろん、私も思います^^
もっとお金があれば、あれもこれもできて、自由で、安心して、生きられるだろうと。
最近会った学生時代の友人たちは、口々にこんなことを言ってました。
はやく定年して、のんびりしたい、好きなことをしたい。
そうですよね。。
お金と時間があったら、好きなことができる。
やっと「本当の自分」を生きることができるって・・・
自分らしい生き方はいつはじまる?
私は会社員として10年以上勤めてから独立しましたので、人間関係も含めて組織の中で生きる窮屈さ、忍耐、やらされ仕事にモチベーションが上がらない辛さも知っているつもりです。
そんな窮屈さに耐えかねて、今思えば、逃げるように独立をして・・・、結局、環境が変わっただけで人生がバラ色になる・・・わけではないということを知りました。
たぶん、舞台劇と同じようなものですね。
ステージの背景や場面が変わっても、自分が無意識に演じているキャラクターが同じであるかぎり、物語の展開はさほど変わるものじゃない。
「わたし物語 シーズン1」
「わたし物語 シーズン2」
ほとんど同じです。
「わたし物語 学生編」
「わたし物語 社会人編」
「わたし物語 老後編」
ずっと延長線上なんですよ。
お金と時間に余裕ができて、はじめて好きなように生きられるだろう、というのはたぶん幻想です。
かりに、アーリーリタイアや定年退職した人たちで、今、好きなことをして、自分らしく生きられているとしたら、その人たちはもとから好きなことをしていたか、ずっと準備をしていたのでしょう。
自分らしい人生って、いつかやって来るものじゃない。
ずっとやってきたか、今すぐはじめるか、なんです。
ちょっとでもいい、「好き」を増やすメリット
もし、今、日々の暮らしのなかで、ほとんど好きなことができていないとしたら、
好きなことをはじめる勇気がないか、
好きなことをしてはいけないと信じているか、
好きなことが何か分からない、
のかもしれませんね。
これらはお金がある、ない、時間がある、ない、とは無関係。
なぜなら、お金も時間もなくて、それでもやりたくなるのが「好き」なことだから。
あ、好きなコトと言っても、本業や副業などの仕事にする、といったことばかりでなく、ただ、人生を楽しむためにすること、趣味やボランティアでもいいんです。
楽しい時間が増えるほど、そのプラスのエネルギーが仕事や人間関係へと広がっていく。
ちょっとした豊かさが、人生全般の豊かさへ波及していきます。
グレーゾーンで楽しく生きる
でも、いきなり、ガラっと変えようとしたら、むなしさに襲われるかもしれません。
どうせムリなんじゃないかって。
ですから、ちょっと変えてまずはよしとしましょう。
今の仕事が嫌いなら、好きなところを見つける、好きな業務を増やしてみる。
それでもイヤなら、好きなこと、やってみたいことに業務外でチャレンジする。
副業禁止なら、こっそりやってみる。
世の中の強者たちはこう言うかもしれません。
それじゃ中途半端だ。死ぬ気でやれ、人生をかけてやれ、その覚悟がないからうまく行かないんだと。
これは白か黒かの生き方です。
正しいかもしれないけれど、たぶん楽しくはない。
もっと、グレーゾーンで生きてもいいと思うんですよ。
本当の自分で、キラキラしている人
日曜日、娘が自転車のコマを外すということで、近所の自転車屋に行ったんですね。
60歳くらいでしょうか、いかにも職人ふうのご主人が応対してくれました。
店のカウンターにメダルが3個掲げてある。若いときに自転車の大会に出てもらったものなんでしょう。
HPにはたしか、毎週、数十キロ先の海まで自転車ででかけている、とありました。
店はいたってふつうです。ロードレーサーがたくさん置いてはあるけれど、オシャレだったり、特別に専門的でもない。
子供自転車の補助輪を外して、スタンドを付けてくれるくらいですから。
それでも、店主の顔を見ながらこう思ったんです。
「ああ、この人、自転車好きなんだな~」
成功してるわけでもない、偉業を成し遂げたわけでもないでしょう。
それでも、好きなことをしている人、自分らしく生きている度合いが高い人たちは、こびないし、キラキラしてる。
かりに今はお金や時間がないとしても、「本当の自分」で生きるためにできることって、今、すでにあるはずなんですよね。
人はパンのみにて生きるにあらず。
自分らしく、好きなことをする時間を増やしてくださいね。
好きなことができる、自分らしい毎日って、すこしずつ手に入れていくものだから。