こんにちは、小島です!
「過去を変えたい!」そう思うことはありますか?
あんなことが起きていなかったら、今頃はきっと・・・とか。
あれが成功していたら、もっと幸せになっていたのに、など。
私たちはこうした【過去】にもとづいて、【私の未来】を無意識にイメージします。
「これまでこうだったから、これからもこうだろう・・・」と。
そのイメージが過去の延長線であるうちは、同じような現実を何度も引き寄せる。
もし、未来をガラッと変えたければ・・・、オススメは「過去を変える」こと。
過去と記憶の不思議な仕組み
過去を変えると、未来が変わる。
これは真実です。
でも、そもそも過去って変えられるの?
ここを理解するには、記憶にまつわる、不思議な仕組みを知る必要があります。
・・・
私にはとても印象深い誕生日があります。
それは小学生の時。
あいにく風邪をひいてしまい、学校を休んで寝込んだんですね。
せっかくのお祝い日にガッカリ。
でも、ふだんは愛情表現の乏しい父が、仕事を早帰りしてゲーム機を買ってきてくれたんですよ。
黄色くて、二等辺三角形の形をした、縦20センチほどの液晶ゲーム。
うれしかったな~、鮮明にその光景が浮かんでくる。
無骨な父が買ってきてくれた、という思いがあって余計に。
にもかかわらず・・・、この記憶には、間違いがありました。
今、ネットで調べると、過去に発売されたゲーム機の写真とか分かるんですね。
それで懐かしくなって、思い出のゲーム機について調べてみたら・・・、なんだか違ったんです。
液晶画面とか、操作ボタンの形とか、いろいろ思ってたのと違う。
大切に抱えてきた記憶と、確認できる事実にズレがある。
こういうのを「過誤記憶」と言います。
じつは、記憶って歪むんですよ。
あなたの過去は本物か?
わたしの記憶も、あなたの記憶も、思い出すたびに歪んでいきます。
事実から少しずつズレていく。
ポイントは、「思い出すたびに」です。
ある光景を思い浮かべたり、言葉で語るたびに、ディテールがぼやけたり、他の記憶とごちゃまぜになるからですね。
誰かがあなたに何かを言い、しかも自信を持って言ったとしても、細部までくわしく話したとしても、感情もあらわに話したとしても、それが本当に起こったこととは限らない。
(記憶科学の研究者 ジュリア・ショウ)
過去の素敵な思い出や、そして、つらかったり、悲しかった記憶たちも、今こうして思い出すたびに、事実とズレていく可能性がある。
私たちの記憶は、歪みます。
喜んだり、悲しんだり、・・・そうした思い出の一つひとつが、実際に起きたこととは形や印象が変わっているかもしれない。
あなたのその過去は、本物ですか?
記憶の歪みがもたらすもの
冒頭でこうお伝えしました。
人は「過去」にもとづいて、「未来」を無意識にイメージする。
かりに、失恋や仕事の失敗、試験の挫折、親や友だちとの確執といった嫌な記憶があったとしますね。
すると、思い出すたびに、つらい気持ちになる。
思い出すたびに、事実からズレて、歪み、・・・過度に深刻さを感じてしまうこともある。
記憶が不快に歪むほど、私たちは自信を失い、また同じことが起きたら・・・と不安になります。
「どうせ幸せになれない」
「無理かもしれない」
「二度と傷つきたいくない」
だって、
「あんなことがあったのだから・・・」
こんな思いが潜在意識にこびりつき、本来あるべき、最高の未来を疑わせます。
幸せな恋愛や結婚、仕事の成功や充実を望んでも、暗い影を落とすかも。
過去への思いが、ネガティブな現実を引き寄せる心理的磁石になるからです。
何だか怖いですよね・・・。
でも、記憶は歪むという性質には、メリットもあるんですよ。
記憶は固定しない、やわらかさがあるのなら、イヤな思い出をポジティブに歪めることもできる。
未来は別次元になる
あなたには変えたい過去がありますか?
その記憶は「実際に起きたとおり」でしょうか?
実際、過去をちゃんと客観的に検証してみたら、「本人が思っていたほど大したことじゃなかった」というケースがよくありますので。
記憶の歪みを正す、もしくは、好意的に解釈しなおすと、過去から自由になれます。
思い出しても穏やかでいられるようになる。
過去へのわずらわしさが消えると、未来が過去の延長線から外れます。
未来が別次元になる。
あなたの可能性を妨げる思い出は何でしょう?
過去は変えられませんが、記憶は変えられます。
もし記憶が変われば・・・、
今より自由で、のびのびと、人生の創造がはじまるんですよ。