私はタモリさんが大好きです。
その話し方、たたずまいを見ていると、なぜだかホッとする。
癒されるんですよね^^
そんなタモリさんの信条にこんな言葉があります。
「反省しない」
この話を聞いたとき、はじめはよく意味が分かりませんでした。
反省しなかったら、失敗を改善できず、同じ過ちをくり返してしまうのではないか・・・って。
でも、今はその真意、言わんとしていることが分かります。
「反省しない」とは、「過去を悔やまない」ということ。
くよくよ反省してもいいことなんかないよ。
下手に反省しすぎると、お金も愛も遠ざかってしまいますからね。
引き寄せに、罪悪感は禁物です
うまくいかなかったことを吟味して、未来に活かすことは必要です。
ただし、そこに罪悪感や自分を責める気持ちが混じると有害になる。
ただ、淡々と「今度はこうしよう」と考えるだけでいい。
なのにとかく責任感の強い人たちは(そこには私も含めたいのですが^^)、「ああ、こんなところが失敗だった、なんてダメなんだ、私って、バカバカバカ~」と、必要以上に反省してしまうんですね。
自分を責めるくらいなら、そもそも反省なんかしないほうがいい。
罪悪感が強くなるほど、ネガティブな現実を引き寄せるから。
反省するというのは、「なぜ、こんなことになったんだろう?」と問いかけることです。
改善したいのなら、「どうしたら、次はうまくいくだろうか?」本当はこれだけでいいんですよね。
さらに、タモリさんの「反省しない」という言葉には、こういう言葉がつづくのだろうと私は勝手に想像しています。
それは・・・、心配しない。
心配するほど、困ったことを引き寄せる
私たちはまだ起きていない将来を案じて、勝手に心配ばかりしています。
それでストレスをためて、
心配事で頭の中をいっぱいにして、実際に困ったことを引き寄せてしまうものです。
未来を憂いていても何の足しにもなりません。
そうは言っても、心配になってしまうんですよ、という声が聞こえてきそうですが・・・。
その気持ち、よく分かります。。
そう、心配って、勝手にわき上がってくるものなんですよね。
これは人間だけに特有のものです。
動物は心配しません、ただ、恐れるだけ。
恐れとは、現実に迫りくる危険に対してわきあがる感情です。
敵がやってくる、襲われるかもしれないという現実的な危険に対処するためのシグナル。
けれど、心配は違いますよね。
まだ起こっていない、起きるかどうかも分からないことを「勝手にあれこれ想像」して、やきもきしているのが「心配」です。
動物は目の前の空腹を満たせたなら、明日の食糧を心配はしません。
冬を超えるために木の実などを蓄える動物はいますが、それは心配しているのではなく、長い期間を生き抜くために準備しているだけ。
準備はすれども、心配はしない。
でもこれ、人間にはなかなか難しいんですよね。
頭が勝手にぐるぐると、よからぬシナリオを作りだして将来を案じてしまう・・・。
だから出来ることと言えば、心配している自分に気づいて、笑ってやるぐらいでしょうか^^
過度に期待しない
ところで、心配しすぎてしまう原因の一つは、期待のしすぎです。
タモリさん曰く、人に期待するとつらくなる、思うようにならない。
人間こんなものだと「期待しない」でいれば、いちいち腹立てることもない。
タモリさんが言うと、ものすごい説得力がありますね^^
また、私たちは人に対してだけでなく、未来に対しても過度に期待するものです。
今よりももっとこうなっていたい、きっとそうなるだろう・・・。
もちろん、期待することは構わないのですが、それが過度になり、「未来の私」というイメージに依存しすぎると、こういう弊害が出てしまいます。
「今」を生きることを忘れてしまう。
何においても、今を生きることが一番大切です。
今、この瞬間、目の前のことに一つひとつ集中して、丁寧に対応していくこと。
けれど、私たちは体は今、ここにあっても、頭の中は過去や未来にあっちこっちと飛び回ります。
きっとあなたはこの記事を読んだあと、また今をすり抜けてどこかへ行ってしまうでしょう。
今週起きた仕事のトラブルを嘆いたり、週明けの上司との面談を心配したりして。
期待以上の現実を引き寄せるために
「期待しない、心配しない、反省しない」
一見、これだけ読むと何て責任感がないんだろうと不快に感じるかもしれません。
けれども、これはすべて、「今」に集中して生きよう!という指標です。
未来に期待しない、心配しない、過去を反省しない。
すると、この目の前にある、ただの純然たる「今」だけが残ります。
スポーツでいうところの「ゾーンに入る」とは、この「今への集中」が極限に高まった状態かもしれません。
すると、何をやっても、質の高いパフォーマンスをすることができます。
期待しない、心配しない、反省しない、・・・その結果、期待以上の現実を引き寄せることができる。
スポーツや仕事だけでなく、お金でも、愛でも。
人は「今」に100%集中しているとき、ココロが研ぎ澄まされ、平和を感じることができます。
どうしたらそいう状態になれるのでしょう?
具体的な方法のひとつとしておすすめなのは、「瞑想」です。
最近は、グーグルやインテルなど一流企業の社員研修で、「マインドフルネス」という名の瞑想が取り入れられています。
日本ではまだまだ、瞑想なんて怪しい、という感覚がありますが、好奇心旺盛な人は一度試してみてくださいね。
「期待しない、心配しない、反省しない。」
そんな心境に入りやすくなり、毎日がもっと軽やかに、人生がうまくいくようになりますから。