10年以上前、私はファイナンシャル・プランナーとして、個人の家計改善をアドバイスする会社に6年ほど勤めていました。
お金を払って家計を見直すために相談する、なんて違和感があるかもしれませんが、プロのアドバイスってバカにできないんですよ。
たとえば、保険料や住宅ローンを必要以上に払っている人、たくさんいます。
そこを見直すだけで、生涯支出を数百万円マイナスさせた事例を、何度も見てきましたので。
携帯料金だって、生涯支出で考えたらけっこうなものです。
あなたがもし、起業・副業を考えているなら、事前準備としてこうした「家計の見直し」をやっておいたほうがいいでしょう。
全体支出が下がれば、余剰資金と心の余裕を持ちやすくなります。
ただ・・・、人はなかなか家計の見直しができないもの。
積極的になれない理由があるんですよね。
家計の見直しに積極的になれない理由
以前、私はド近眼でコンタクトレンズを使っていましたのですが、使い捨てで、結構費用がかさみました。
独立してしばらく経ってから、生涯支出を計算。
30万円のレーシック手術を受けたほうが生涯支出は安くなることに気づき、実際にそうしたんですね。
支出もコンタクトレンズのわずらわしさも減って、ずいぶんトクしたなと感じています。
これは小学校の算数ができれば、能力的には誰でもできること。
しかしながら、めんどくさい。
ムダ使いを放置しながら、一円でも多く稼ごうと必死に働いたりする。
なぜなら、人は「お金と向き合いたくない」からです。
お金やお金の話に抵抗がある。
お金はよくないもの、お金の話は卑しいとか、そんな「思い込み」が影響していることが多いんですね。
自ら家計の見直しができる人は、よほど切羽詰まっているか、お金にあまり抵抗がない人、自分のお金と向き合える心構え、準備ができている人たちなんですよ。
お金は欲しい、でも、考えたくない・・・
たとえばこう聞いたとします。
「あなたの預貯金額はいくらか、今、正確に言えますか?」
・・・
ちゃんと答えられる人は、日々、お金と向き合えている人。
けれど、私たちの多くは「今、自分がいくら持っているか?」なんてことも、知らないものです。
「お財布にいくら入っているか、教えてください。」
・・・
実際にお財布を開けてみてください。
思っていた金額とぜんぜん違っていたりしますから。
それだけ、私たちってお金のことを、あまり考えたくないんですよね。
お金が欲しい、欲しいと願いながら・・・。
「お金のことを無意識に考えたくない、そういう自分に気づいているか?」
この気づきは、ものすごく重要。
気づいていれば、いくらでも変えられますから。
たしかに、日々の仕事、起業プラン、プライベートもあって忙しいですよね。
家計の見直しって楽しくないし、できれば時間を使いたくない・・・。
私もそうでした。
貯金通帳なんてまったく見ない人で、毎月いくら入ってきて、いくら出ていくのかも気にしなかった。
ファイナンシャルプランナーだったのに・・・。
気にしない、なんて聞いたら、太っ腹なイメージですけど、 本当はお金のことを考えたくなかったんです。
もっと、目の前にある楽しいことや、将来の夢や目標ばかりを追いかけていたかった。それでも波に乗れる人はいるでしょうが、どこかでお金にがんじがらめになる人もたくさんいるのでご注意を。
起業・副業の準備は、家計の見直しから
人によってお金から逃げたい理由はいろいろ。
お金が嫌いとか、お金は卑しいとか、お金を無意識に遠ざけておきたい、個々人なりの理由があります。
その気持ちに気づき、ちゃんと解消しないと、かりに一時的に家計を見直せても、自分で収支がプラスになるような暮らし方は続かないでしょう。
お金のことが嫌いなままだと、入ってくるお金の量を無意識に減らしたり、出ていくお金の量を無意識にふやしたりしますから。
たとえ入ってきても、すぐ使ったりとかで、結果、起業や副業の資金繰りで足かせになってしまう。
節約とか、保険の見直し、住宅ローンの見直し、家計簿をつける、いろいろ、お金の悩みを改善する現実的な手立てはたくさんあります。
けれど、家計の見直しに積極的になれない理由は、ココロのなかにある。
無意識にお金を遠ざけておきたい、ネガティブな思い込み。
お金が嫌い、お金を持つと幸せになれないとか。
そうしたお金を否定したり、お金に抵抗したりする「思い込み」をやわらげることで、現実的な改善策を本当の意味で効果的にできるんですね。
<お金を必要としているのなら、背中を向けてはいけません。
起業や副業では、夢や目標、社会貢献への意識は大事。
ですがもっと大事なのは、お金としっかり向き合えるマインドです。
あなたはいかがですか?
お金としっかり、向き合えていますか?