「(しのぶさん、)怒ってますか?なんだかいつも怒ってる匂いがしていて。」
(竈門炭治郎のセリフ)
こんにちは、小島です!
今日は人間心理の描写が深い、「鬼滅の刃」から。
冒頭のセリフは、主人公の炭治郎と胡蝶しのぶの会話です。
彼女はいつも笑顔だけど、じつは「本当の気持ち」を隠して生きているんですね。
作り笑顔というものがあります。
何かを押し殺すような笑顔は、何となく引きつって周りにも伝わるもの。
本人も苦しいですし。
でも、あることを心がければ、本当の笑顔に変わっていきます。
すると・・・、本当の幸せを引き寄せやすくなるんですよ。
感情は波長で伝わる
しのぶさんはどんなときも笑顔。
その理由は、実の姉から「あなたの笑顔が好き」と言われたから。
けれど、そのお姉さんは鬼に殺されてしまった。
笑顔でいたいのに・・・、心の奥底で怒りがとめどなくわいてくる。
それを炭治郎が見抜いて「いつも怒っている匂いがする」と伝えたんですね。
炭治郎は「匂い」と言っていますが、雰囲気やオーラ、引き寄せ的には「波長」とも表現できます。
周りの空気を敏感に読む人なら、あ、今朝は上司が不機嫌そうだとか、恋人が元気なさそうだな・・・とか、そういう波長って伝わってくるもの。
感情は目に見えずとも、周りに伝播するんですよ。
笑顔って本来、周りの人へ「あなたの敵じゃない」「あなたに好意があるよ」といったポジティブな波長のコミュニケーション。
でもじつは、笑顔では隠しきれない本音が今も、この世界に放たれつづけている。
その本当の気持ちが、じつは私たちの引き寄せる現実に大きく影響しています。
嘘をつくと「本当の自分」を生きられない
悲しいときでも、ムリに笑顔でいようとしていませんか?
笑顔を作ると、セロトニンという幸せホルモンが分泌され、気分が良くなり、健康も増進することが明らかになっています。
ただし、それも一時的な対処療法に過ぎないと私は感じます。
たとえば、結婚生活が嫌なことだらけなのに、作り笑顔で50年一緒に・・・なんて想像できますか?
ウソの笑顔では誤魔化しきれない、本当の気持ちというものが私たちにはあります。
そして、その本当の気持ちこそが、私たちが真に自分らしい幸せを呼ぶ磁石となる。
心からの「いい気分」が増えるほど、いい人や出来事を引き寄せます。
波長が高くなって、波長の高い現実と共鳴するから。
イライラ・モヤモヤは積み上がる
あなたはいつも、心から笑っていますか?
炭治郎から「怒っている匂いがする」と言われたしのぶはこう答えます。
「そうですね。私はいつも怒っているかもしれない。
鬼に最愛の姉を惨殺された時から、
鬼に大切な人を奪われた人々の涙を見るたびに、
絶望の叫びを聞くたびに、
私の中には怒りが蓄積され続け、膨らんでいく」
感情って、その都度きちんと処理しないと、潜在意識下にたまります。
似たような体験をするたびに、イライラやモヤモヤといった似た感情が積み上がっていく。
たとえば、失恋を繰り返すたびに、どんどん異性や恋愛への怒りが大きくなったり。
仕事の失敗をくり返し、私はダメなんだという無力感が強くなったり。
悲しい顔よりは、作り笑顔のほうがいいです。
ですが、その先に目指したいのは心からの笑顔。
そのためには、イライラ・モヤモヤといったネガティブな感情を取り除くこと。
幸せを引き寄せる笑顔とは?
笑顔の下に、あなたはどんな本音を隠していますか?
それだどんなにネガティブであっても、しっかり認めていくことでやわらいでいきます。
イライラやモヤモヤというのは、どんな原因のものであり、しっかり味わうことが大事。
よく、恋愛や結婚生活、職場の人間関係などで、我慢に我慢を重ねて・・・、いきなり爆発するという経験をする人がいます。
そういう人はたいて人当りもよく、いつも笑顔で、一見、いい人かもしれない。
でもその実、本当の気持ちをないがしろにしているので本人は苦しいんですね。
口角をきゅっと上げれば、素敵な笑顔になるのか?
作った笑顔もいいけれど、もっと心からの笑顔になりたいなと思ったら、心の奥に隠してきた本音に向き合ってみましょう。
感情は無視したり、抑え込むより、向き合うと溶けていくんですよ。
すると、あなたはもっと心から笑えるようになります。
そういう人の笑顔は力みがなく、ほがらかで、周りの人を暖かくする力がある。
何より、あなた自身が幸せを引き寄せはじめますから。