「親の期待に応えなくていい」
この言葉を聞いて、あなたはどう感じますか?
こんにちは、小島です!
そんなの当たり前じゃないかと思えたらOK。
でも、何か違和感を感じるようなら、あなたは少し、「親の期待」にしばられて、窮屈に生きているかも・・・。
親の言うままに生きてきた、これからは自分らしくありたい、etc.。
そんな人には、鴻上尚史さんの「親の期待に応えなくていい」という本をオススメします。
もっと本音で恋や結婚したり、好きな仕事に就くきっかけになるかも。
大人になっても引きずる、親の期待
鴻上さんは劇作家らしい心理洞察の深さで、ネット上の人生相談でも神回答が多い。
じつはこの本、中高生向けに書かれた本です。
親からの「こういう仕事に就いてほしい」という期待と、私は「こういう仕事に就きたいんだ」というギャップで悩む若者とか。
もしくは、「どんな仕事をしたいか分からない」けど、「親の言う通りでもいいんだろうか?」という葛藤へのアドバイス。
でも、こういう悩みって、大人になっても続きますよね。
これまでを振り返って、進学や就職、恋愛すらも、親の期待に添うように選択してきた、ということはありませんか?
けっこう、多くの人がこの「親の期待」に応えんがために生きています。
その期待とは、
- こういう仕事に就いてほしい
- こういう人と結婚してほしい
- ひとかどの人物になってほしい
etc.
その他さまざまな、子どもが「こうあってほしい」という親のエゴですね。
子どもはどうしても、必死に親の期待に応えようとします。
親の笑顔が見たいから。
自分を受け入れて、認め、愛されているという実感が得たいんですね。
それは、何歳になってもです。
自分の意思が分からなくなる
親の期待と、自分の望みがばっちり一致した人は幸せです。
親が敷いたレールを歩いても、不満足感はないでしょう。
けれど、親の期待と自分の本心にズレがあると、どんなにいい仕事に就いても、恵まれた結婚をしても、どこか不満足感がつきまといます。
結局、自分で人生を選んでこなかった、という後悔があるからです。
「本当に好きな人が見つからない」
「好きな仕事が見つからない」
「何をしていいか分からない・・・」
こういう場合の多くに、親の期待、すなわちエゴに降参して、自分で考えるのを止めているケースがあります。
「私の本音」が見えづらくなっている。
そうそう、鴻上さんの本に、こんな一節がありました。
「常に親が何をしてほしいか、何を求めているかを探っているうちに、自分が本当は何をしたいかが分からなくなってくる。」
親の顔色をうかがい、期待に応えようとするほど、自分の意思が分からなくなるんですね。
そして、・・・
「問題は、自分の頭で考えるのではなく、親の考えをそのまま自分の考えだと思い込んでしまうことです。
または、親にまかせて、自分が考えることをやめてしまうことです。」
私の気持ちを尊重してもらえない
仕事や恋愛、結婚で煮詰まっているクライアントさんから、幼少期の話を伺うと、
「大きくなったらパン屋になりたい!と言っても、公務員にしなさいと親にたしなめられた」とか、「好きな異性のことを批判された」といった経験を聞いたりします。
私の気持ちをちっとも尊重してくれない・・・。
「好き」や「本音」を否定される経験をくり返せば、不満足感が潜在意識下にたまります。
その不満足感が大人になっても残りつづけ、しっくりこない現実を引き寄せる磁石になってしまう。
親は人生ではじめて出会ったメンター、師匠です。
その言葉や振る舞いは正誤に関わらず、初期プログラムのように私たちの潜在意識下で動きつづけている。
「親の期待に応えなければ」という無自覚な思いは、あなたから自分らしさを奪っているのかも・・・。
もし、親の期待に応えなくていいなら?
「親の期待に応えなくていい」
この本のタイトルそのものが、親からの心理的に卒業し、本当の自分で生きはじめるヒントになります。
もし、親の期待に応えなくていいのなら、あなたはこれから何をしますか?
30代になっても、40代を超えてもなお、親の期待に応えなきゃって頑張りすぎている人がたくさんいます。
期待に応えられないことに悩んでいる人もいるでしょう。
親の期待に応えなくていいよ。
このことが腹の底から腑に落ちた時、心がふわっと軽くなります。
好きな人と結婚できたり、好きな仕事と出合えるようになる。
ああ、本当の自分で生きていいんだという、極めて当たり前の事実に気づけますよ。