2017年4月12日、フィギュアの浅田真央さんが引退発表しましたね。
TVを観ても、ネットニュースを眺めても、真央さんの話題で持ちきりです。
そのせいか、ここ数日、どこか彼女の顔を思い浮かべながら、過ごしているような気も・・・。
それに、胸にぽっかりと穴が開いたような、さみしい気持ちにもなりますしね。
あれ、そんなに大ファンだったっけ?とも思うんですけど、魅力的なスターの引き際には、どこか桜の花が散るような、ちょっとした喪失感があるのかもしれません。
「今の仕事を辞めるか、続けるか?」
真央さんと同じように、多くの人がこういう決断で迷った経験があるのではないでしょうか?
転職、独立、再就職、もしくは商売替えや事業転換。
とくに女性でしたら、結婚や出産のタイミングで、一度は考えざるを得ませんよね。
むずかしいです、人生の転機に立った時の選択って。
みんな、どうやって決めているんだろう?
真央さんは引退会見で「自分で決めた」とおっしゃっていましたが・・・。
浅田真央さんはどう決断したか?
2014年のソチ五輪後に休養したとき、復帰の可能性について「ハーフハーフ」と言って話題になったりしました。
あれだけ周囲に影響力のある人が、分からないからと素直に濁してしまえる。
じつに、自分の気持ちを大事にする女性だな~と、あらためて思います。
浅田真央さんは引退を決断するときは、「思い残しはないだろうか?」と自問したそうですね。
「仕事を辞めるか?続けるか?」⇒「思い残しはないだろうか?」
誰が何と言おうと、結局は自分の人生ですからね。
仕事を変えたい。いや、もうちょっと、できることがあるんじゃないのか?
ベストを尽くしただろうか?
誰かにそう問われて、イエスと即答できないなら・・・、そこには「思い残し」があるのかも。
「思い残し」を遠くから眺めてみる
だたし、思い残しがないかどうか?って、なかなか自分で分からなかったりします。
人は自分で思うほど、本音や本心が分かっていないもの。
よほどふだんから、自分の気持ちを大切にする習慣がないかぎりは。
今まさに、「仕事を辞めようか?それとも、続けようか?」という状況にどっぷりつかっていると、目先の衝動性に振り回されて、短絡的に行動してしまうものです。
そこでおすすめなのが、次の質問。
「90歳になったとき、この決断をどう振り返るだろう?」
今の状況から、すこし離れてみるんですね。
少しというか、90歳ですからだいぶ先の人がほとんどでしょうけれど^^
人生が終わりに近づいたときに、今、あなたが体験している迷いと決断を、どう振り返るか?
90歳のしわくちゃの老いた顔と体で、「ああ、あの時、ああしておいてよかったな」と思えるだろうか?
つまり、思い残しがないか?ですね。
新しい人生を引き寄せるために・・・
人生というのは、常に変化しつづけます。
ずっと、同じ状況にしがみついて生きていくことは誰ひとりできません。
人生において唯一確かなことは、変化だけ。
コブクロと綾香が歌った「WINDING ROAD(ワインディングロード)」という曲に、こんな一節があります。
にぎりしめた手のひらじゃ、何にもつかめやしない・・・
ぎゅっと拳をにぎりしめてみてください。
当然ですが、何もつかむことができませんよね。
それと似ていて、古い何かをにぎりしめたままだと、新しい何かをつかめられない。
古い何か、もう自分の人生で機能しなくなったものを手放さないと、新しい人生を引き寄せられないんです。
古い何かとは、何か?それは、今までの仕事だったり、働き方や人間関係、といった形として見えるものから・・・もっと内面的なこと。
たとえば、今まで固執してきた考え方、誰かへの恨みやわだかまりといったことまで色々です。
仕事を辞めるか?続けるか?
新しい人生をはじめるには、まず、何かを手放すことからはじまります。
何かを手に入れるためには、にぎりしめていたものを手放さなければなりません。
そう考えると、卒業も、退職も、別れも、そして引退さえ、希望のはじまりなんですよね。
真央さんは今、26歳。
競技人生よりもたくさんの可能性が、これからの人生で両手を広げて待っているでしょう。
おっと、私たちもそうですね。
しっかり手放せば、新しいものを引き寄せられます。
古いものを手放すために必要なのは・・・、しがみつかない、こだわらない、そして、素直でいること。
「仕事を辞めるか?続けるか?」
人生は続いて行きます。
「90歳になったとき、この決断をどう振り返るだろう?」
どうか思い残しのないよう、自分で決められるといいですね。