数年前、テニスの錦織圭選手が、試合中にラケットを叩きつけて壊したと話題になりました。
紳士的でない、 感情をコントロールできていない、と批判があったようです。
一生懸命にがんばっているからこそ、思うようにならないと、鬱積した感情が爆発してしまうんですよね。
起業したい、副業したい。
自分のお金で商売をする人にとっては、メンタルコントールってものすごく大切。
起業家、個人事業主、フリーランスにとって、 お金の心配や不安にどう対処するか?は一番の悩みどころですからね。
お金ほど、人を感情的にさせるものはない
お金がからむと、人はものすごく感情的になります。
怒り、不安、不満、情けなさ、・・・さまざまなネガティブな感情がいつも以上にわきあがり、気持ちの波に飲み込まれやすい。
お金ほど、人を感情的にさせるものはないかもしれない。
お金には平静さを失わせる力があります。
いかに錦織選手でも、平静さを失うと、いいプレーができません。
うまくいかないから激昂して、感情に飲み込まれ、さらにうまくいかなくなって、負ける。。
錦織選手の技術や天才性は、世界ナンバーワンになれるレベルだという話もあるんですよ。
それでもここぞという時にものを言うのは、安定したメンタルであり、苦境に立たされても、気持ちを立て直せるココロの力なのでしょう。
お金のプレッシャーにさらされて、平静さを失うと、判断を誤り、さらにお金を失ったりするものです。
平静さと一緒に、お金まで失わないために
イライラも不安も、その出どころは同じです。
怒るのは、不安だからであり、つまり・・・、怖いから。
怒り、不安、恐れ、それらを感じているときは、脳の扁桃体(へんとうたい)という同じ場所が活性化するそうです。
そして、これらのネガティブな感情を頻繁に感じるほど、人は判断を誤り、本来持っている才能や能力を十分に発揮できなくなってしまいます。
起業・副業など、自分のお金でビジネスをしている人は、お金のプレッシャーが半端ではありません。
錦織選手と個人事業主では、立っている舞台やスケール感が比べものにならないけれど、感じているプレッシャーは似たようなもの・・・。
勝ちたい、成功させたい、生きのびたい、手に入れたい、失いたくない。
こんな時に必要なのは、平静さを取り戻す力です。
お金のプレッシャーにさらされても、心の平安を取り戻せるか?
もっと言えば、その方法を知っているかどうか?
お金のプレッシャーをやわらげる方法
シカゴ大学の認知科学者、シアン・バイロックは、プレッシャーをやわらげる方法として、「書くこと」を推奨しています。
彼女はもともと、女子サッカー代表の選抜候補になるほど優秀なアスリートでした。
ポジションはキーパー。
けれど、ある試合でプレッシャーに負けて失点し、選抜からも外れ、そのままサッカーをやめてしまったそうです。
以来、自分が味わったプレッシャーがパフォーマンスに与える影響について、長年研究。
その彼女が見つけた、プレッシャーを克服する方法のひとつが、感情を紙に書くことでした。
彼女は、学生たちにテスト(試験)というプレッシャーがかかる場で、こんな実験をしました。
テスト前の10分間、あるグループには不安な気持ちを紙に書かせました。
もう一方のグループには、ただ座って待っていてもらいました。
すると、不安な気持ちを紙に書いたグループのほうが点数が良かった。
私たちはプレッシャーを感じると、それをないものとして扱い、できるだけ無視しようとします。
「緊張してない、緊張してない、考えるから余計に緊張するんだ!?」なんて。
けれど・・・、プレッシャーというのは、逃げるほどに追ってきます。
紙に書くということは、感じているプレッシャーと正面から向き合うこと。
不安な気持ちも向き合えば、少しずつやわらいでいくものです。
私もクライアントさんに、「ノートに不安な気持ちを吐き出す」という作業をお願いすることがあります。
すると多くの人が、スッキリした!とおっしゃるんですよね。
私自身も日々、ノートに感情を書いて、その効果を実感しています^^
起業・副業で失敗しない、お金のメンタル術
ここではまず、お金というのは人を感情的にさせるものだ、ということを知っておいてください。
そして、人は感情的になり、冷静さを欠くほど、判断を誤ります。
お金のプレッシャーにさらされても、平静さを取り戻せるかどうか?
ココロが穏やかなら、状況は立て直せるし、お金を引き寄せやすくもなります。
お金の不安やプレッシャーを感じたら、その気持ちをノートに書きだしてみてください。
気の済むまで、20分でも30分でも吐き出してみる。
起業、副業という試合で冷静にプレイできたらいいですね^^