こんにちは、小島です!
「お金がない」
こんなに心細くなる言葉もそうはないですね。
時間がない、恋人がいない、痩せられないなどとは悩みの次元が違います。
この社会の「お金がない」は、イコール「生きられない」という生存にかかわる恐怖だから・・・。
もしお金の不安を感じていたら、手っ取りばやく稼ぐ方法や、すぐお金になる仕事を探したくなるかもしれません。
生きていかなくちゃならない。
ですが・・・、もし可能であれば、望ましいしいのはまず、「お金の不安」をやわらげること。
なぜなら、不安にせっつかれて行動すると、状況がどんどん悪くなるからです。
不安が、あなたの脳力を低下させる
「あせって、視野が狭くなってたな・・・」。
そんな経験はありませんか?
たとえば、人前でスピーチやパフォーマンスをした時。
はじめは緊張していて、聴衆や会場の光景を見てはいても、あまり認識できなかったのでは?
でも少しずつリラックスするにつれて、聴衆の顔をより多く、会場を広く見渡せるようになったりします。
人は「余裕がない」と、見える範囲が狭くなる。
脳が目の前の危険に集中して、それ以外の情報をシャットアウトするからですね。
たとえば、真っ暗なトンネルの中にいる状況を想像してみてください。
周りの状況はよく見えません。
ただ、前方に光がぽつんと見えているだけ。
視野が狭くなり、他にもいろんな可能性があることに気づかなくなります。
キャッシングをキャッシングで返済するような無謀な行動も、この「余裕のなさ」が引き起こしています。
行動経済学者のセンディル・ムッライナタンはこんなふうに述べています。
誰しも(恐れや)欠乏を感じる状況におかれると、近視眼的行動に追い込まれる。トンネルは万人の視野を狭くする。
誰でもそうなるのです。
「不安」や「恐怖」で、もともとの認識力や判断力、問題解決力が著しく下がってしまうんですね。
不安という魔物と向き合う
「お金がない!」「お金がない!」と不安に追いかけまわされていては、現状を正しく理解し、適切な判断をくだすのは難しいでしょう。
「不安」や「恐れ」は、あなたや私を幼い子どものように無力化します。
経済的な悩みを解決するには、「不安」から逃げるのではなく、まずは「不安」な気持ちと向き合うことです。
でも、いったいどうやって?
いまから、不安をやわらげるのに役立つ、簡単なエクササイズをご紹介します。
「EFTタッピング」という心理療法です。
EFT(Emotional Freedom Technique)とは感情解放テクニックの略。
指先で体のツボを「軽くたたく(Tapする)」ことで、ネガティブな感情をやわらげます。
はじめて聞いた人は、おまじないか何かのように感じるかもしれませんね。
EFTタッピングは米国CBS放送、英国BBC放送でも紹介され、世界中で報告されている事例は数万件とも。
肩がこったり、目が疲れとき、ツボを押して症状がやわらいだことはありませんか?
実際、ツボへの刺激は心の痛みにも効くのですが、医学的根拠はまだ完全に解明されていません。
一説では、脳のストレス反応をコントロールする扁桃体の働きを抑えると言われています。
「お金がない」不安をやわらげるタッピング
よく分からないけど、なぜか効く。
これでは魔法のようですが、効果がなくてもムダにするのは3分ほど。
気分転換がてらに、ちょっと試してみてください。
タッピングは、「不安」や「恐れ」をやりこめる魔法の杖になりますから。
ここでは、不安によく効くとされる4つのツボを使います(「タッピング入門(ロベルタ・テムズ著)」を参考)
①「目の下」②「鎖骨(すぐ下)」③「わきの下」④「Vスポット」です。
たたくコツは、人差し指、中指、薬指の2~3本で軽くたたく。
1秒間に2~3回程度、心地よい強さとテンポで。
たたくツボは左右のどちらかでOK。
次のフレーズを唱えながら、①~④の各ポイントを順番に軽くたたきます。
「たとえ、お金がなくて不安だとしても、わたしはだいじょうぶ。」
「お金がない」という不安や恐怖をしっかり呼び起こして、タッピングしましょう。
①~④を2回ほど繰り返して、気持ちに変化があるか確認してください。
効果があるようなら、気持ちがラクになるまで繰り返します。
お金=自分の価値、ではない
心が落ち着けば、本当の解決に向かって行動できるようになりますよ。
いまの経済状況をきちんと把握する、ムダな支出を減らす、頼れる身内や専門家に相談する。
とにかく、不安によって低下した、あなたの脳力をとりもどすのが近道です。
お金がないというのは、一時的な状況です。
今がそうだから、これからもそうあるわけではない。
お金がないことを、イコール「自分の価値」だと決めつけないでくださいね。
自分の現状と正直に向き合う力があれば、いくらでも一時的な状況は変えられます。
もちろん、情けない気持ちになるときもあるでしょう。
そんなときは半信半疑でも、まずはタッピングを試してみてください。
使えるものはすべて使ってください。
怖れをごまかさず、きちんと向き合えば、光明が見いだせますから。