今度、引っ越しすることになりました。
じつに7年ぶりです^^
皆さんも同じだと思いますが、引っ越しってワクワクしますよね?
新しい家、見慣れない道、使う駅やコンビニまで変わり、自分が生まれ変わったかのような気持ちになれる。
ただ・・・、新居への満足感は5年しか持たない、という話もあるんですよ。
お金で買える幸せってそういうものかもしれません。
良くも悪くも、人は環境に順応していきますから。
あなたは「お金で幸せは買える」と思いますか?
お金で幸せは買える、けれど・・・
ウンウンとうなずく人もいれば、幸せはお金じゃない!と猛反発する人もいるでしょう^^
正解、不正解はなく、道徳を持ちだすつもりもありません。
幸せとは何か?すら根本的にあやふやですからね。
個人的にはですが、幸せはお金で買えると思っています。
少なくとも外界を通じて、何らかの喜びや満足感は味わえる。
ただし、残念なのは・・・(ここがかなり重要ですが、)
お金で買った幸せが長持ちしないことです。
たとえば、スマホを買うと、はじめはうれしいし、気分が高揚しますよね。
最新機種なら、自分までバージョンアップしたかのような錯覚すら味わえる^^
でも、その喜びは、私の場合だと3か月ほどしか持ちません^^
そして1年も経てば、また、バージョンアップしたくなってお金を使いたくなるでしょう。
お金に余裕があるなら、好きなだけ買いなおせばいい。
ただ、お金で買う喜びは長持ちしないというのは、頭の片隅にあったほうがいいかもしれません。
でないと、アルコールやドラッグのように、買って、刺激が薄れ、買って、刺激が薄れ、また買って・・・、という際限のない消費中毒にはまりこみますから。
どうか、幸福感が途切れませんように
「知らない間に、お金が勝手に出ていく・・・」というクライアントさんが実に多いのですが、この点に無自覚であることが大きな原因のひとつ。
幸福感という刺激が途切れないように、お金を使わずにはいられないサイクルに入ってしまっているんですね。
これは、スマホのみならず、服でもバッグでも、車でも、ギャンブルでも、何にでも当てはまります。
私にとっては、本もそういう類のもの。
不安が募ったりすると、やたらに本を買ってしまうんですよ・・・。
自己投資という名のもとに。
それでも、完読していればいいのですが、本棚には手つかずの本が数十冊も並んだまま。
一ヶ月前、引っ越しのために本棚を整理したんですけどね。
いつか読むよ・・・、そのうち読むよ・・・と考えてしまい、なかなか整理できませんでした^^
いろんな趣味講座に手を出しまくる、次から次へと資格取得に励む、1年毎に引っ越したくなる、なんてのも同類かもしれません。
あなたにも、そういうお金の使い方のクセ、ありませんか?
自己感覚を高めるために、お金を使う
私たちは、お金で買おうとしている幸せの向こうに、本当は何を求めているのでしょう?
安心感、充実感、スリル、ワクワク、・・・それとも、愛とか。
もしかしたら、お金では満たせないものを、お金を使って満たそうとしている可能性があります。
どんなにお金を使っても、不満や退屈さや、孤独や、満たされない思いが残るとしたら、お金では買えないものを本当は欲しているかもしれない、と考えてみてください。
無自覚なままだと、「お金で幸せは買える」ことを妄信して、使っても使っても、手の平から幸せがこぼれ落ちていく感覚に苦しみかねませんから。
私たちは自己感覚を高めるために、お金を使う傾向があります。
エルメスを買えば、「エルメスの似合う素敵な私」という自己感覚が手に入る。
ベンツを買えば、「ベンツに乗っているすごい私」という自己感覚が手に入る。
あなたはお金で、どんな「私」を手に入れたいのでしょう?
それともこう聞いてみましょうか。
あなたはお金で、「私」に欠けている何を埋めたい?
その人がどんなことにお金を使う傾向があるかで、本当は何を求めていたり、何から目を背けたがっているのかが分かったりします。
もしかしたら、本当に欲しいのはエルメスやベンツではなく、自信や生きがい、愛や情熱、だったとか。
あなたが本当に欲しいものは?
お金で買える幸せもたくさんありますよね。
けれど同時に、お金では買えないものを、お金で買おうとしてしまうのが、私たちが持っているジレンマのひとつかもしれません。
そしてその幸福感が長続きしないので、お金を使うむなしさと罪悪感に苦しむことになる。
お金で買える幸せや喜びもいいものです。
ただ、あなたの欲しいものは、お金とは別次元のところにあるかもしれません。
これ以上うまく表現できませんが・・・、少しでもピンと来るなら、あなたはたぶん、もっと「長続きする幸せ」を探しているのかもしれませんね。