木村拓哉さんの主演ドラマ「A LIFE(ア・ライフ)」を観ていたら、かなり興味深いエピソードがあったのでシェアしますね。
主人公は一流外科医で、実父を手術することになるんですけど・・・、完ぺきな彼がふだんならあり得ない、執刀ミスをしてしまうんですよ。
どうやら、近親者の手術は冷静さを欠くため、行なわないのが通例で、「特別な人の手術はむずかしい」んだそうです。
じつは、お金や愛も同じで、「重要だ、特別だと思うほど引き寄せにくくなる」という現象が起きるんです。
引き寄せと重要度は反比例
あなたが地面に横たわっている丸太の上を歩かなくてはいけないとしたら、朝飯前にやってのけることだろう。
それでは、その丸太が、二棟並んでいる高層ビルの屋上から屋上へかけられているとしたら、どうだろうか?
(「願望実現の法則 リアリティ・トランサーフィン(ヴァジム・ゼランド著)」より)
落ちたらたら死ぬかもしれないと一瞬でも思ったら、背筋がぞくっと凍りついて、足元がぐらつきはじまる気がしませんか?
引き寄せたいものを重要視すると、「引き寄せの法則」が働きにくくなります。
成功するためには・・・、願いを叶えるためには・・・「何としても!何が何でも!」という強い意志が必要だと思いがちですが、それは強いメンタリティを備えた人にのみ当てはまる話。
私も含めた一般的な者にとって、結果にコミットしすぎて自分にプレッシャーをかけるのは逆効果で、本当に大切なことはむしろ、いかに「重要度」を下げるか?
熱心さと執着の違い
あなたは願望や目標を、どれだけ「重要視」しているでしょうか?
次の文章の後ろにどんな言葉が続くか、ちょっと想像してみてください。
「どうしても、(それを)手に入れなければならない。でないと私は・・・」
・・・
たとえば、「あなたでなければダメなの。どうしてもあなたは、私にとって必要な人なの!でないと私は・・・」と、異性に必死になってすがりつかれたら、たいていの人はこう思うでしょう。
「お、重い・・・」
もしくは、「どうしても、この商品を買ってもらいたいんです。
買ってもらわないと困るんですよ。でないと私は・・・」と営業マンに言われたら?
「重い、うざいよ・・・」
なんにしても、熱意や真剣さは必要ですよね。
ただ、「熱心である」ことと「執着する」ことは、似て非なるもの。
お金が欲しい!愛が欲しい!
お金や愛はストーキングする(しつこくつきまとう)ほど、私たちから遠ざかろうとします。
何かや誰かを「特別なこと、肝心なこと、なくてはならないこと」だと重要視すると、丸太のかかる高さは数メートル、数十メートルと上がるばかりです。
重要度を引き下げるためには?
重要度を引き下げるために、何が役立つでしょうか?
たとえば・・・
- 保険をかける(他の選択肢をもつ)
- 状況にどっぷり浸らない(少し距離を置く)
- 責任を感じすぎない
- 行動そのもの(プロセス)に集中し、楽しむ
- 恐れや不安をやわらげる
できれば、「ベストは尽くして、結果にこだわらない」と思えたら最高ですよね。
「真面目にがんばらないと、物事はうまくいかない」「ピンチになったら、深刻な顔をしなければならない」と思い込んでいると、わざわざ、重要度を高めてしまって逆効果。
本当はどんなときもリラックスが一番です。
落ち着いて、周りがよく見えるし、いつもの自分を発揮しやすくなりますからね。
「何がなんでも~しなければならない」という思い込みがあると、執着心が生まれます。
すると、人生のあらゆることが深刻で、重たくなるだけ。
ベストは尽くして、結果にこだわらない
そういえば!
ジャニーズのチャラ男として人気がある手越祐也さんは、女性に告白するとき、早い段階でこう言うそうです。
「付き合わなくてもいいから、好きでいていいですか?」
いや~、チャライですね^^ ですが、だからこそ、重くない。
おそらく、相手にも自分にも、心理的な負担が、軽い。
好意を伝える、というベストは尽くしても、「何がなんでも」と結果には執着しない。
何かを上手にやったり、引き寄せたりするのには次の3点がプラスに働きます。
「熱心なこと、大切にすること、好きになること」
ただし、「なんとしても、~しなければならない」という重要度が高まってきたら、赤信号ですよ。
もし、どうでもいいことは叶うのに、重要なことは引き寄せられない・・・とお悩みなら、誰かや何かを「重要視」しすぎて、自分にプレッシャーをかけすぎているかもしれませんね。
リラックスするほど、願いは引き寄せやすくなる。
ふぅ~。
大きく深呼吸してみましょう。
もっともっと肩の力を抜いて、毎日を楽しく過ごせたらいいですね。